左ヨリーズ、第四段レポート1回目

LEE 101Z




今更説明する事もない大定番の101Zです。



このジーンズは、ウエアハウスが企画して、
実際の製造は、通常のリーと同様、エドウィン商事が行っています。

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フロント・バック全景



スラーンとしたリーのシルエット。
でも、股上はけっこう深いんです。


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パッチ



改めて見ると、非常に潔い、また男らしいパッチですね。
誰が見てもすぐにわかります。
あたなはベルトを通す派? それとも隠さない派?



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フラッシャー



このフラッシャーも昔からずっと一緒です。
なんとなく野暮ったいイメージがありますが、
それがまたリーっぽいですね。

いったい、このフラッシャーは累計で何枚ぐらい印刷されたんだろう。




通常のフラッシャーとの違いがここにあります。
通常はLEEと書かれているのが、WHになっています。
だから何?といわれればそれまですが・・・




フラッシャーの折り返しにはこのような文章が書かれています。

あなたの実サイズとなるジーンズを購入してください。穿いてれば馴染みますから。
縮みは1%以下のシュリンク生地を使ってます。

リーライダースは、13.75オンスの分厚い生地を使った、
本物のカウボーイ用パンツです。

ロデオや牛追いの人たちにも評価されてるからよろしくね。


そんな文章ですね。
でも、ポケットに入ってる内側に書かれていたら、
買う時に、この文章が読めなくて、意味がないんじゃないかと思ったりして。

フラッシャーの正面にも書かれているからいいのか。



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バックポケット



あちゃー、ボケてる。
レイジーSステッチで、当然下部には補強布がついてます。


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タブ



ポケットにつけられているピスネーム。
当然、この時代のものにはRは付きません。


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ベルトループ



腰裏の真ん中に付く、赤タグですね。
昔、この刺繍の本数を数えてリアルに復刻したメーカーがありましたね。


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ベルトループ



ベルトループにはサルファデニムを使用しています。
色が違ってます。

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ボタン



真鍮製のトップボタン。
ブランド名と製品名。これまたシンプルです。

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リベット



このジーンズは101Zにしては珍しい股リベットがついています。
ウエアハウスが企画したので、そのようなモノがあったのでしょうが
見たことも聞いた事もなかったです。
ポケットの部分と同じタイプを使っています。


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フロントジッパー



グリッパーの片爪ピンロックのタイプです。
テープは当然コットンタイプです。


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スレッドリベット



バッテンが特徴的なポケットの補強です。
糸の色も少し光沢がかった黄色で、非常にリーっぽいですね。



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リーというと片耳の印象が強いですけど、これは両耳です。
耳の部分も綾織になっていますね。
平折りに比べてアタリが出やすいという話ですけど本当なんですかね?



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スレキ耳



ウエアハウスが拘ったという、ポケットの縫製方法は、
インターロックでの縫われ方が通常のものと異なっています。
通常のタイプはもっと均一でカッチリしているのに大して、
ルーズで縫われ方も異なっています。



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ブランドネーム



スレキに押されているウエアハウスネームです。
これが消えてしまうと、通常のリーと区別が付かなくなります。
(実際には、いろいろ違いがありますけど)


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紙タグ




こんなタグが付いていました。


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生地




あえて今まで触れませんでしたが、
色味が他のジーンズに比べて薄くなっています。
これは、当時の生地の作られ方を考慮した結果の模様です。

なお、上に乗っかっているのは、昔にマッコイネームで出た101です。
色味の違いがわかりますか?


また、使っているコットンは北米産のオーガニックコットンです。
通常のコットンには枯葉剤が使われています。
その枯葉剤が発明されたのは、1960年代なので、
当然ながらこのジーンズが作られていた時には、枯葉剤は使われていませんね。
そのような背景から選択されています。

枯葉剤とオーガニックコットンについて、知っていてもらいたいなという事があります。
長くなってしまったので、別ページに文章を載せています。
ぜひ、一読下さい。


そのオーガニックコットンを染色する際に、通常の物より、
落ちやすい硫化染料を使用しています。
インディゴが落ちても硫化染料が残り、くすんだ感じになるのを防ぐ目的のようですね。



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と、駆け足で紹介してきました。
101Zは何年に初めてのジッパー付きジーンズとして誕生して〜
などと言った紹介は、このページを見ている人からすれば耳タコでしょうから、割愛します。

同時に、このジーンズを作るのに、ウエアハウスがどれだけ拘ったか、
またそのディテールはどんなところか、という事も
公式のブログを見れば得られる情報なので、最低限に抑えました。


簡単にこのジーンズができるまでの経緯を説明すると、
日本でのリーの商権を持っているエドウィンとウエアハウス間で
ビジネスがまとまり、リーのアイテムをウエアハウスから出す事となりました。
ただし、製造はエドウィンがOEMで行います。

なので、ウエアハウスはあくまでこんなアイテムを作りたい。
そして仕様はこんな感じねーと企画をするだけです。
後は、出来上がったアイテムの販売ですね。

今回の101Zにしても材料の調達はウエアハウスで行い、
縫製はエドウィンが受け持っています。
ジーンズの裏についているタブはエドウィンネームです。

このタッグ形態は、古くは旧リアルマッコイ、そして新生マッコイと一緒ですね。

復刻モデル、並びにマッコイリーを出すまでの経緯については、
当時の状況をうまく説明しているところがあるので、
そちらをご覧下さい(勝手にリンク)


【太郎】

 流石に歳をとると共に収集癖も抑えられ・・・と言うわけでもないんだけど、
 人生短いですから色んなことにチャレンジしてる太郎です。
 ま、楽しいこと以外にも人生には色々とありますから、なかなか若い頃と同じように
 散財してばかりいられないのもこれまた現実(景気も悪いしね)。
 その関係もあってか、最近は365日ジーンズ穿く生活もしてませんし、
 寝巻きにすることも有りません(若さって怖い)。
 ボトムで最近お気に入りなのは、ライトオンスのペインターとか、
 Carharttのダブルニーとかでしょうか。
 もちろんジーンズも穿いてますが、昔もそんなに気にするほうではなかったけど、
 さらに輪をかけて取扱いがテキトーになってます。

 さて、前回スチロコを穿いてから早2年。
 レッズ戦を見に行けなくなった事から、すっかり次郎と会う機会も減っております
 (テレビでは全試合見てる)。
 一昨年から去年にかけても、とある一本を穿きこんでますが、 
 全く写真を撮らずに1年が経ってしまいました(笑)


 スマン次郎。


 と、言うことで、1年ぶりにヨリーズ復活で、同じジーンズを穿きこむ事になりました。
 今回はウエアハウス×エドウィンの「101Z(赤タグモデル)」。
 エドウィンさん自身や、マッコイさんで復刻してるのが有名ですね 
 (その昔、上野のアメリカ屋とかもやってかな?)。
 この101Zですが、企画・販売はウエアハウスでやって、製造はエドウィンと言う、
 正にマッコイさんがやってきた復刻と同じやり方。

 その昔、ウエアハウスさんの1002穿いてるときに、「エドウィンからパーツだけ買って、
 生地とか縫製とかはウエアでできねーかなー」なんて言ってたんですが



 正にその真逆



 が実現と言う所でしょうか。
 んー、なんだかな。

 正直、情報が出始めたときはあまり興味も沸かなかった(お金もなかった)のですが、
 アーカイブスのブログを見ているうちに、すっかりその気に。
 熱は下がっても病気は治らないですねぇ・・・。

 そんなこんなで、今回も気楽に付き合っていこうと思っております。
 ひょっとしたら気になる人もいるかもしれないので、最近のマイブームな洗い方なんぞを。

 ・洗うとき、干すときは裏返しにする
 ・糊はぬるま湯と洗剤を使って完全に落としきる
 ・乾燥機は使わない
 ・洗濯は1週間に1度位のペースとかで、テキトーに(汚れたら洗う)
 ・洗剤(ECO CLEAN)は普通に使う
 ・柔軟剤(KIRKLAND)も使っちゃう

 とこんな感じ。
 なんか、ムック本編集の人に怒られそうですね。
 「糊は残せ!」って(笑)

 ま、マイペースでやらせてもらいます♪

 では、1年よろしくー。

【次郎】

  まさか、ウエアハウスからリーネームでジーンズが出るとは思いませんでした。
  世の中はわからないですね。
  彼らの次の目標はリーバイスでしょう。今は難しいでしょうが、5年後、10年後にはわからないですよ。

  さてさて、そのリーについて、意気込みを語らないといけないのでしょうけど、
  ここ最近は、ジーンズの色落ちがどうの、ディテールがどうの、という概念が
  すっぽり抜け落ちてしまっています。
  

  ウエアハウスですから、いい色落ちをしてくれるでしょう。それぐらいです。

  製品そのものより、この101Zが限定で出された、その事の方が気になります。
  メジャーな製品ですから、定番で出してもちっともおかしくない1本なのに、
  なぜか限定品。しかも、数量がけっこう少なかった模様。
  今度は101Bとストームライダーも出るみたいですけど(2009年9月時点)
  どうせそれらも、限定なんでしょうね。
  

  正直、なんだかなーという感じです。

  リーバイス501タイプが作れなくなった。
  直営や取扱い店が増えたなど、いろいろ事情はあるでしょうが、
  最近のウエアハウスは、方向性が変わってきてませんか?

  イヤだったら買うなという事でしょうけど、やっぱり昔のイメージを持っている身としては、
  ウエアハウスがリーを復刻したと聞いたら、買ってしまうわけですよ。
  (正確には企画と販売だけですけどね)

  そして、アイテム的には、今でも魅力的な物を時折作ってきますので、
  見限る事も出来ず、まるでヒモに貢ぐダメホステス状態なわけです。

  ・・・あんまりいい例えではないですね。まあいいか。

  
  ともかく、昔はよかった。と振り返っているだけでは、意味がありませんので、
  メーカーはメーカー、アイテムはアイテムと割り切って穿く事とします。

  なんだか、久々の新しいジーンズを穿くというのに、いろいろと屈折しちゃっています。
  でも、頑張ります!!

  今年は冷夏でよかった。

  

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